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 フォーラム21の例会や研究会などの活動内容を紹介します。


 第55回例会


■日時:2010年10月20日(水)18:00〜

■会場:中部電力(株)若竹クラブ3Fホール

■講演:「カザフスタンの企業での環境技術指導体験例」

■講師:吉村技術士事務所 吉村 元一所長

■内容
 今回の講師である「吉村技術事務所 吉村 元一先生」には昨年3回に亘り、「技術士1次試験対策講座」の講師を務めて頂きました。今回は「カザフスタンの企業での環境技術指導体験例」を紹介して頂きました。

(カザフスタンの概要)
・日本では馴染みが薄い「カザフスタン」は1991年12月16日にソビエト連邦から独立
・世界第9位の国土面積を有し、東側にはモンゴルを、西側にはカスピ海を臨み、
 天然資源が豊富な国である。
・先日まで開催されていた「アジア大会」にも出場しており、経済的には西アジア圏に属している。
・南部には「バイコヌール宇宙基地」があり、ロシア連邦が租借している。
 


(プロジェクトの紹介)
・今回のプロジェクトは「綿花工場のエネルギー管理・省エネの指導」であり、
 背景には石油価格が3倍に上昇し、経営に大きな影響を与えていることがある。
・生産工程は「綿花から種子と綿を分離させ、夫々を製品にする」工程であり、
 電気使用量の大半を300台以上の大型電動機が占めている。
・10台の電動機の計測調査を行い、問題点の洗い出しを行った。
・主な改善活動
   Tr台数制御・力率補正
   事後保全から予防保全へ
   モータ運用の効率化(電動機が低力率)  等
・次期3ヵ年計画により、使用エネルギー40%以上の効率化を図る
・プロジェクトを完了して
   現状の把握 → データ収集に可成の時間を要した
   如何に動機付けをするか → 旧ソ連時代の風土からの脱却、経営スタイルの転換
   早期のレベルアップ → 明確になった目標解決には早期のレベルアップ
             ・即戦力化のための指導の仕組み・資料が不可欠
   目的達成の為に → 環境・インフラが不充分な国では、情報の収集・蓄積が重要課題


(終わりに)
・吉村先生はコンサル時に以下の事を心掛けているとのこと。
   すばやく解決策を提案
   如何にしてやる気にさせるか
   目的・目標を明確に示す
・また、技術指導等では常に次の事を心掛けているとのこと
   「やって見せて (師範)
     言って聞かせて (説明)
      させてみて    (練習・実行)
       褒めてやらねば   (評価)
        人は動かじ」
            山本 五十六 元帥
以 上

報告者 千田 隆(鹿島建設)


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