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 フォーラム21の例会や研究会などの活動内容を紹介します。


 第50回例会


■日時:2008年12月15日(月) 18:00〜

■会場:中部電力(株)若竹クラブ3Fホール

■講演:「プラズマの発生法と環境分野への適用」

■講師:名古屋工業大学 大学院情報工学専攻 電気電子工学教育類 准教授 安井 晋示氏

■内容
プラズマは様々な技術に応用されており、身近なところでは蛍光灯やプラズマテレビなどもプラズマ現象を応用した製品である。カナダやアラスカなどで見られるオーロラもプラズマ現象の一端であり、雷もその一部。太陽もプラズマ
プラズマ現象を発見したのはアーヴィング・ラングミューアというアメリカの科学・物理学者で、1920年代の発見である。発見されて間もないということが分かる。
プラズマとは何か?と聞かれ、一言で表すときには”物質の第4形態”や”電離気体”と言い表す。
プラズマの性質は、プラズマ内に存在するガスの”電子温度”と”電子密度”が関係しており、電子温度は高いが電子密度が低いプラズマを非平衡プラズマ(低温プラズマ)とよび、逆の性質のものを熱平衡プラズマ(高温プラズマ)と呼んでいる。
低温プラズマは真空状態において主に発生し、プラズマ内のガスの電子の温度は数千K〜数万Kという高い温度になるが、回りに存在する気体が少ないため、電子が気体分子にぶつかるときの距離、平均自由工程が大きくなり、ガスの温度は低くなる。高温プラズマは逆である。
大気圧プラズマを用いた技術を幾つか紹介して頂いた。大気圧の非平衡プラズマについてはNOx処理やVOC処理、また平衡プラズマについては環境分野への適用事例としてPCB処理などにも応用されている。
 
■感想
今回の話では、学生のときに研究していた”プラズマ”に関する技術がいくつも出てきて非常に懐かしく感じた。
プラズマに関する最新の技術を学ぶことができ、さらに将来の発展も期待できる話しであり、時代が進むにつれて技術の発展を感じた。
現在の生活の中で身近に接している製品にも、プラズマ応用技術の発展があってこそというものが幾つか存在する。しかし、プラズマという言葉に対しては”プラズマテレビ”くらいの認識しか世の中には無く、非常に残念に感じる。
プラズマ応用技術の発展は、それに関わる多種分野の発展を意味しているので、更なる発展を期待したい。

以 上



                       (報告者:(株)トーエネック 西戸 雄輝)


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