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 フォーラム21の例会や研究会などの活動内容を紹介します。


 第49回例会

■日時:2008年10月21日(火) 18:00〜

■会場:中部電力(株)若竹クラブ3Fホール

■講演:「接地低減剤について 〜ゲル状接地低減剤 イージーアース〜」

■講師:日本高圧電気梶@佐々木 宏之氏

■内容
ゲル状接地低減剤「イージーアース」の紹介を含めての接地低減剤に関する講演。
従来の接地低減剤は,その利用において工事や施工を必要とした。「もっと簡単に扱えるものがないか」ということで開発が始まった。
イージーアースの主成分は高機能性樹脂と電解質(高機能性樹脂に電解質を添加したもの)
イージーアースの特徴
@可搬性と収容性が優れている。(他の製品と比較し,重量比で1/20以下,容積比で1/5以下である。粉末状にして現地まで運ぶ)
A低減効果を長期間維持できる。(高機能性樹脂が保水性,滞留性,柔軟性に優れているため。)
B作業性がしやすい。水を混ぜるだけでよく,また,時間をおいても硬化することなく,作業時間,外気温などの作業環境に制約されずに作業を実施できる。
C環境問題はない。(毒性がなく,各環境基準をクリアしている。)
ゲル状低減剤の効果として,セメント系低減剤より電極と土壌との接触面積を大きく取ることが可能。(土壌の隙間に侵入するため。)
耐水性試験より,ゲル状接地低減剤の長期性能はセメント系低減剤と同等に長期維持でき,従来の石膏タイプや尿素樹脂タイプより優れている。
使用方法は,粉末状になっているイージーアースを水に溶かして攪拌し,ゲル状になったところで,対象の接地極周囲へ投入する。そして,土を埋め戻す。
イージーアースを用いた施工例を紹介。
質疑
Q1:電流依存性はあるのか?
A1:実験を行っているが,実験結果は安定せず不明。どうもゲル中の泡の影響で安定 しないものと思われる。
Q2:熱的な変化はないのか
A2:現場では,電流でこげるような状況にまで至っていないので,そこまで特には検討していない。実際には熱変化するような大電流が流れるケースはほとんどないと思われる。
■感想
接地低減剤というと,化学反応するようなものが含まれていて扱い難いというイメージがあったが,今回の製品は取り扱いがしやすく,毒性のないのが魅力的であった。機会があれば,使用を試してみようと思いました。

以 上



                       (報告者:(株)トーエネック 箕輪 昌幸)


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