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 フォーラム21の例会や研究会などの活動内容を紹介します。


 第33回例会

 第33回例会は、愛知医大の矢崎さんのご協力により、下記のとおり開催されました。


■日時:2004年10月22日(金) 18:00〜20:00


■会場:中電若竹クラブ


■演題:「治療・診療設備における電気応用の現状と課題」
   講師:愛知医科大学付属病院 臨床工学部 寺澤栄一氏


■内容
臨床工学士という仕事はなじみがないと思うが、各種治療・診療設備の操作・保守管理を行っている。
生体の電気現象では、心電図では3mV、筋電は10μVから10mV、脳波は20〜30μV程度の電圧を計測する必要がある。
電磁干渉を受ける機器のうち、不可逆状態(一度不具合等を発生したらもとに戻らなくなるもの)となるものには、シリンジポンプ(薬剤を低速の一定量で入れる)、輸液ポンプ(点滴を入れる)、人工呼吸器、透析装置等がある。
電磁干渉を受ける機器のうち、可逆状態(一度不具合等を発生しても発生源を遠ざけるともとに戻るもの)となるものには、超音波診断装置、テレメーター送信機(心電図等の信号を無線で送るもの)、心電計、MRI、血圧計、心カテ(カテーテル)検査装置、脳波計等がある。
EMI発生源としては、携帯電話、PHS,アマチュア無線、無線LAN、盗難防止装置、電磁調理器等がある。
最近の医療機器は、電磁波に対して防御機能を備えている。
しかし医療施設によっては古い機器をそのまま使用している場合もある。
心臓埋め込み型ペースメーカー装着者は、健常者と見分けがつかない。携帯電話等はよほど近づけなければ誤動作はないと考えられるが、装着者にとっては不安要素である。
医療機器への影響を完全に防御することは現在の技術ではできないため、メーカー、設備業者等が一体となって検討をしてほしい。


■感想
最近の医療設備を写真で解説していただいたが、たくさんの種類の機器が使用されているのには驚いた。またこのような医療設備を動作させる電源の品質や信頼性確保は、設備工事業者として重要な使命であることも痛感した。

以 上



                       (報告者:(株)トーエネック 小林 浩)



講演風景(中心は、講師の寺澤栄一氏)


会場風景


ライトパーティー

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