トップページ

 フォーラム21の例会や研究会などの活動内容を紹介します。


 第31回例会「高速度鉄道施設(地下鉄)における電車線路(サードレール式)の敷設事例」

 第31回例会は、きんでん 保木本さん・柴田さんのご協力により、
 下記のとおり開催されました。

■日時:2004年6月17日(木) 18:00〜20:00

■会場:きんでん 中部支社(住友生命ビル)

■スケジュール
@開会あいさつ
  (株)きんでん 柴田 隆昌 氏
  近畿工業(株) 千代反田 勉 氏

A高速度鉄道施設(地下鉄)における電車線路(サードレール式)の敷設事例
  講師:近畿工業(株)名古屋支店 工事部 リーダー 小林 一茂 氏

Bライトパーティー

■内容
・名古屋市営地下鉄の建設工事での、サードレール方式の施工事例の紹介をしていただいた。
・サードレール方式とは、電車走行用レールの脇に、サードレールと呼ばれる給電用レールを設け、
 電車の集電靴と呼ばれる部分に接触させて電気を給電する方式。
・架空線式と比較してトンネル高さを低くできるので、建設費が安くなる利点があり、世界中の地
 下鉄で採用されている。
・サードレールは走行用レールと同じ形をしており、地下鉄のレール(サイズ50N→1mあたりの重さ
 が50kg)の場合、銅線1000uにほぼ相当する。
・サードレールは、短まくら木の上にがいしを置き、その上に載せてある。
・電車の電流は、地下鉄6両編成の場合、最大2000A程度となる。
・サードレールの高さを、3mm以内の精度で取り付ける必要があったため、調整・測定用の専用定規
 を作成して施工を行った。これにより施工の効率化を実現した。
・竣工後、6ヶ月点検を実施しており、サードレールの高さは、竣工時と比較してほとんど変わって
 いない。
・サードレール自体は200年程度は取替え不要と言われている。

■感想
・普段何気なく目にしている地下鉄の設備ですが、施工ではいろいろと苦労をされていることが
 よく分かりました。レールの高さを3mm以内の誤差で布設しているというのは、非常に精度が高
 いものであると改めて感心してしまいました。
・いつもの仕事の分野とは少し違う話を聞くことができるのも、フォーラムの活動の特徴です。
 これからもみなさん積極的に参加したいと思います。

■関連ホームページ
名古屋市交通局のホームページ(http://www.kotsu.city.nagoya.jp/)の中の、
「車両・設備ガイド」−「地下鉄所設備の紹介」のページに、
サードレールが紹介されていますので、興味のある方はご覧ください。


                       (報告者:(株)トーエネック 小林 浩)



講演風景(中心は、講師の小林氏)


会場風景


会場風景

活動内容メニューに戻る