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 フォーラム21の例会や研究会などの活動内容を紹介します。


 第30回例会「風力発電設備雷撃調査研究報告書から冬季雷害対策について」

 第30回例会は、愛知工業大学 依田先生のご協力により、下記のとおり開催されました。

■日時:2004年3月26日(金) 18:00〜20:00

■会場:中部電力若竹クラブ

■スケジュール
@依田先生ごあいさつ

A風力発電設備雷撃調査研究報告書から冬季雷害対策について
  講師:シーテック 南氏

Bライトパーティー

■内容
・風力発電設備が徐々に増加いている一方で雷撃による多額の被害が毎年発生している。
 電気設備学会では、中部支部と北陸支部が共同で、風力発電設備雷撃調査研究委員会を設置し
 平成14年から2年間に亘り、風力発電設備の雷害の実態を調査し、報告書を作成した。
・冬季雷は、上向き雷であることが特徴で、世界的に見ても日本とノルウェーのみでしか見られ
 ない。
・冬季雷は、雲低が低く、60m程度の構造物でも落雷が発生する。
・風車の故障の30%程度は、落雷によるものである。
・風車の規模が大きくなっているため、雷害時の被害も大きくなる傾向にある。
・航空法上は、風車は鉄塔と同じ扱いになっている。
・近くに鉄塔があると避雷針の役割をして落雷が少なくなるが、山の上に風車だけで建っている
 ような状況では、落雷が多い。
 

■感想
・今後、自然エネルギー利用の最有力として、風力発電は普及していくものと考えられます。
 そういった状況の中で、トラブル無く運用していくための地味な技術ではありますが、
 障害対策技術についての調査や研究がさらに活発になってほしいと思います。
・障害対策には、やはり障害事例の収集が重要です。事故事例などはどちらかというと
 隠されがちなものではありますが、事故から学ぶことは多いはずですから、学会活動等で
 そのような情報についても広く集めることができるとよいと思います。

                       (報告者:(株)トーエネック 小林 浩)

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