フォーラム21の例会や研究会などの活動内容を紹介します。 | ||
第29回例会「LED照明を中心とした技術説明会」 第29回例会は、松下電工 岩尾氏のご協力により、下記のとおり開催されました。 ■日時:2004年2月18日(水) 17:00〜20:30 ■会場:松下電工名古屋ビル ■スケジュール @LED展示会見学 ・新光源LEDを応用した照明器具の光を体感できる展示会。 A技術説明会 ・LEDを中心にエバーライト、ムシベール等の新しい照明の説明会。 Bライトパーティー ■内容 ・LEDの照明への応用は、青色LEDが開発されてから本格化されてきた。 ・LED照明の白色は、青色LEDと黄色に光る蛍光体を組み合わせて作っている。 ・LED照明の寿命は半永久的と思われているが、実際はLEDをカバーしている樹脂部分が 発光の熱により劣化するため、40000時間程度(光束が50%に低下する時間)である。 ・エバーライトとは無電極ランプの商品名で、従来の製品(フィリップス製QL165)より も、高効率化、長寿命化が図られている。 ・効率は83.6lm/Wで、水銀灯の48.8lm/Wに比べてもかなり高い。 ・4月ごろには新商品として登場する予定である。 ・ムシベールとは、低誘虫照明の商品名である。 ・人が見ることができる波長は550nm(緑色)を中心に分布しているが、虫が見ることがで きる波長は365nm(紫外線)が中心である。そこで、照明の光から紫外線部分のみを除去 することによって、虫には暗く感じるようになるため、虫が照明器具に寄りにくくなる。 ・紫外線除去は、照明器具のカバーに紫外線を除去する樹脂を練りこむことにより行っている。 ・これとは逆に紫外線を放出し虫を粘着テープで捕まえる照明器具(ムシパットル)もあり、両 方をうまく使い分けることによって、コンビニ等で店内に侵入する虫を効率的に捕まえること ができる。 ■感想 ・最近は、交通信号等身近なところにLED照明があり、今後もどんどん普及していきそうです。 ・東京や大阪での事例がいろいろ紹介されましたが、名古屋では、オアシス21の地価の広場の 床に演出用の照明として使用されているとのことです。夜に屋上の水の広場から下を見ると、 きれいに見えるそうです。今度行ったら見てみたいと思います。 ・青色LEDについては、最近200億円の裁判の件で世の中が騒がれていますが、説明会後の コメントで、青色LEDの技術は一人で開発されたものではなく、かつて松下電器におられた 赤崎先生(松下電器→名古屋大学→名城大学)の功績が大きい、とありました。200億円は 会社の利益に対する貢献度であって、青色LEDの技術開発そのものに対する報酬ではないと ということを忘れてはいけないと思いました。 ・LED、エバーライト、ムシベールの技術説明は、松下電工さんのホームページにも掲載され ていますので、一度ご覧になるとよいと思います。 (報告者:(株)トーエネック 小林 浩) |
||
活動内容メニューに戻る |