トップページ

 フォーラム21メンバーによる各種資格・試験の合格体験記を紹介します。



 技術士 電気・電子部門(電気設備)平成13年度合格 合格体験記

 わたしは2001年(平成13年)の技術士(電気・電子)試験に合格しました。その試験の準備方法などを振り返ってご紹介したいともいます。
 私の会社では技術士試験対策の研修会があります。毎月2回の一般研修とその他に筆記研修があります。1月から8月はじめにかけて隔週に行なわれます。
 一般研修は土曜日の朝10時から4時までです。前もって指定された各種学会誌などに掲載された論文約10編について、講師からその内容の解説を受けます。それぞれの論文について、技術士試験でそのテーマが出題された場合はこのような設問になるであろうと思われる問題が用意されています。それに対して自分が書けそうなテーマをひとつ選び、本番の解答用紙と同じものを使って答案を書きます。
 筆記講習は本番の試験と同じ内容になります。これは4月以降に毎月1回あります。午前の問題、午後の問題本番と同じように行なわれます。午前の自己の業績についての論文、午後の共通分野、専門分野に関する問題が出され、それに対して、本番と同じように行ないます。
 私が受験した昨年は前年までの試験内容から大きく変わりました。午後の問題にそれまでは無かった択一式の問題が加えられました。これについての対策としては電検2種程度のレベルとの判断をしてその過去問を勉強しました。その前年までは論文回答の問題ばかりだったわけですが、論文解答の問題が少なくなり「書く」という負担は軽くなりましたが、電気関係の基礎について正確な知識を問われるようになりました。私は論文ばかりなら何とかなるかも知れないと思っていたのですが、択一式問題が加えられたと聞いたときはやや絶望感を持ちました。ちゃんと勉強している人は「しめた」と思った人もあるのでしょうが。
 その他、日ごろから何かにつけて科学技術一般に関する新しい情報などにはどんどん興味を持っていろいろなものを読みまして。科学雑誌などもいいのですが、新聞(一般紙)の科学解説なども勉強になります。試験の答案も難しく書きすぎると採点が悪いと聞いています。技術士という立場から知識の無い人にいかに平易に要領よく説明することができるかというのが重要なポイントになります。
 答案論文を書くときの注意としては「大きく捉えて、小さく書く」ということを念頭に置きました。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、「自分はこれこれの(何点かの)ことがらを知っているが、質問内容に対してこの部分に対して答える」ということです。そうすると採点者の印象もよくなり、結果として採点のポイントになるキーワードをたくさん書きこめることになります。
 わたしは最初の受験で合格することができました。当日同様の模擬筆記試験を何度か経験したことで、試験に対する感覚がついたことはとてもよかったと思います。加えてそれまでに得た科学技術全般の知識と主に業務上見聞きしたことなどを総動員しました。
 技術士受験勉強というものは書いたり人に言ったりするのは上のようなことになりますが、実際にはそれらは言わば氷山の一角です。人によってはいろんな考えがあると思いますが、詰めて勉強するよりは、日常に呼吸のように知識・情報を取り込むことが知らず知らずに力になると思います。私はそう思います。

 

合格体験記メニューに戻る