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 フォーラム21メンバーが参加した講習会や展示会などの内容を紹介します。

 見学会「ポールトランス製造工程および各種検電器他&WHM修理・検定行程」 参加報告


日 時:2003年5月16日(金)

メーカー紀行:

 昨日の悪天候がうそのように、爽やかな五月晴れになりました。今日の中部支部見学は名古屋地区のメーカーです。朝9時20分集合、テレビ塔前からバスで出発。総勢23人、和やかな雰囲気で出発しました。見なれた車窓を後に19号線で郊外へ。目的地は春日井市勝川にある愛知電機株式会社です。勝川駅から南へ約2km、庄内川のすぐ横、JR中央線から望めます。この川は江戸時代、氾濫で人柱を立てた荒川です。ここでは変圧器の製作工程を見学しました。生産高は最盛期の1/10で国内外の注文が激減し、経営が大変のようです。リストラと合理化も景気の波が押し潰してしまうのでしょうか。
 午後は高蔵寺の中部精機株式会社・本社を見学しました。ここでは電圧検電器や地震検出器が手作りで「手間をかけて製作されている」と大変印象的でした。納入先は電力、官公庁、保安協会、水道局向けが多いようです。この後、中部精機株式会社・大曽根事業所の取引用電力量計検満リプレース工場を見学しました。多くの男女作業員が計器の分解、清掃、組立と忙しく働いていました。検満?ですが「検定有効期限満了」のことで取引計器の正確を期すため5~10年毎に検定に合格した機器に取替えます。サービスブレーカーについても一つ一つの部品が、組立、試験、製品になるまで丁寧に解説して戴きました。 最後は隣接する日本電気計器検定所中部支社(旧電気試験所)の見学です。ここはリプレースされた取引用電力計を検定します。サンプリング試験ではなく全量検定です。私たちの家庭で使っているメーターは全て検定に合格した製品です。
サービスブレーカー(写真)を撮影させて戴きましたが、電気メーカーでは禁止です。ブレーカーは分解できないので大変勉強になりました。原理は公知だが【製作は秘密か否か】秘密の境界を感じました。『サービスブレーカーは公正です。原理に秘密は有りません。【公開すること】これはとても大切なことだと感じました。
  

報告者:中村 俊弘(トーエネック)

以 上

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