フォーラム21メンバーが参加した講習会や展示会などの内容を紹介します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
電気設備学会講習会「BACnet 2001およびBASインタフェース仕様書」参加報告 2002年11月11日(月),12日(火)の両日、電気設備学会によるBACnetの講習会が東京電業会館地下1階大会議室において開催された。
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<概要> 1995年に米国規格化されたビルオートメーションシステム(BAS)向け標準通信プロトコルBACnetはその後の過程において各種の修正と追加がなされBACnet135-2001としてさらに実情に即したものとなった。同様にBACnet規格をベースとした電気設備学会標準規格の「BAS標準インタフェース仕様書」(IEIEJ/pと略)もBACnetの動向に合わせ修正と追加を行いBACnetとの整合性を一層高めた。 ビル設備を総合的に管理するBASは,設備区分ごとに異なるベンダにより製作されたサブコントローラ(Icont)を中核とする複数のサブシステムをオープン環境の通信ネットワークにて統合化するマルチベンダー化がエンドユーザにメリットがあるとして急速に実用化し普及が進んでおり、このような状況に即するために最新のBACnet2001とIEIEJ/pの対応も含めた講習会が開催された。 なお、講習は「ビルディングオートメーション用データ通信プロトコル」(電気設備学会翻訳)およびBACnet135-2001での変更部分の概要を和訳したものをテキストとして行われた。 <報告者の感想> 今回の講習会は、BAS一般論ではなくBACnetの仕組みを詳しく網羅したものであったので、大変具体的なイメージがつかみ易かった。 日本では、今後、BACnetに準拠したBASを構築する場合、電気設備学会の提唱するBAS標準インタフェース仕様採用すると良いと感じた。ただし、海外のBACnet準拠装置の利用は困難であると考える。 LONWORKSはオープンではあっても実際には1社が決めた仕様にしたがっている。BACnetでは全世界のBASに関する要求を考慮した上で仕様を決定しているところが最大の相違点であるが、BACnetは既存システムが移行しやすいよう考慮されるが開発は容易ではなく(既存システムと同等)、LONWORKSは開発ツールが用意されているが、多くのメーカーが持つBASのノウハウを取り入れることが困難であるので、どのように採用するかは注意が必要である。 基本的にBACnetは今までのBASに相互運用性を考慮して仕様を決定したものであり、LONWORKSは新たなBASのためにChipからソフトウェアまでを一貫して提供するための技術である。今後、実際のBASでは、末端のセンサ、装置はLONWORKSで構築し、機器・センサレベルでの相互運用性を維持し、中央をBACnetで構築することによりベンダ固有の技術も利用可能なシステムが有効であると考える。 報告者:高津未央(トーエネック) 以 上 参考リンク: 電気設備学会 BACnet関連情報 |
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